Notion AIの料金がクレジット制に|Standard・Select・Notionクレジットの違いと11月2日までの準備
本記事では、2026年10月に発表されたNotion AIの新しい料金体系(クレジット制)について解説します。3種類のクレジットの違いや機能ごとの消費先を整理し、11月2日の切り替えまでにメンバーと管理者がやっておきたい準備をお伝えします。
この記事でわかること
- Notion AIの料金体系がいつ・どう変わるのか
- Standard・Select・Notionクレジットの違いと、機能ごとの消費先
- クレジットを使い切ったときの挙動と、11月2日までにやっておきたい準備
Notion AIの料金体系変更(クレジット制)の概要
Notion AIの利用量は、これからすべて「クレジット」で数える仕組みに変わります。既存のビジネスプラン・エンタープライズプランのワークスペースは、2026年11月2日に新しい料金体系へ切り替わります。
Notionは2026年10月19日(日本時間10月20日)に、公式ブログ「効率性を追求した新しいNotion AI」でこの変更を発表しました。ここでは、何が変わるのか、いつから変わるのか、どのプランが対象なのかを順に整理します。
Notion AIのクレジット制で変わること
これまでのNotion AIは、利用量の数え方が2つに分かれていました。普段使うNotionエージェント(画面右下などから呼び出すNotion AIのチャット)は、メンバーごとの利用上限で管理されていました。一方、カスタムエージェント(トリガーで自動実行されるAI)は、ワークスペースで購入したNotionクレジットを消費していました。
新しい料金体系では、どちらもクレジットで数えるように統一されます。クレジットは次の3種類です。
- Standardクレジット:Notionがモデルを自動で選ぶ作業に使う。メンバーごとに毎月付与
- Selectクレジット:自分でモデルを選ぶ作業と、カスタムエージェントに使う。メンバーごとに毎月付与
- Notionクレジット:ワークスペース単位で管理者が購入する。上記の枠を超えた利用や、消費量の多いモデルに使う
それぞれの違いは、次の章で詳しく解説します。
切り替えスケジュール(10月20日・11月2日・12月1日)
切り替えは3つの日付で段階的に進みます。
| 日付 | 対象 | 内容 |
|---|---|---|
| 2026年10月19日(日本時間10月20日) | 新規のビジネス・エンタープライズワークスペース | 契約した時点から新しい料金体系 |
| 2026年11月2日 | 既存のビジネス・エンタープライズワークスペース | 新しい料金体系に一斉に移行 |
| 2026年12月1日 | AIミーティングノート | Standardクレジットの消費を開始 |
既存ワークスペースの管理者には、移行の詳細を記載したメールが届きます。契約更新のタイミングで、契約プランにもとづくクレジット量に設定されます。
クレジットが付与される対象プランと料金
Standardクレジット・Selectクレジットが付与されるのは、ビジネスプランとエンタープライズプランのメンバーです。プラン自体の料金は変わらず、ビジネスプランは年払いの場合で1人あたり月額3,150円、月払いの場合で3,800円です。
フリープラン・プラスプランは、料金ページ上では引き続き「Notion AIの体験版」として回数制限つきで試せる扱いです。新しいクレジットの付与対象ではありません。
Notionの料金プラン(2026年10月時点、公式サイトより引用)
Notionクレジットは管理者がワークスペース用に追加購入するもので、料金ページでは1,000クレジットあたり$10(月額)と記載されています。
カスタムエージェントのNotionクレジット料金(2026年10月時点、公式サイトより引用)
あわせて読みたい:Notion料金プラン完全ガイド
11月2日の切り替えで、プランの月額料金そのものが上がるわけではありません。変わるのは「AIをどれだけ使えるか」の数え方です。まずはこの点を押さえておくと、社内への説明がスムーズになります。
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Standard・Select・Notionクレジットの違い
3種類のクレジットは、「誰がモデルを選ぶか」と「誰の持ち分か」で使い分けられています。Notionにモデル選びを任せるとStandardクレジット、自分でモデルを選ぶとSelectクレジット、枠を超えた分や特別なモデルはNotionクレジットです。
3種類のクレジットの比較
| 項目 | Standardクレジット | Selectクレジット | Notionクレジット |
|---|---|---|---|
| 持ち主 | メンバー個人 | メンバー個人 | ワークスペース |
| 毎月の量 | 1,500 | 500 | 管理者が購入した分 |
| 主な用途 | Autoでの作業、AI編集、翻訳、AIミーティングノート | モデルを選んだ作業、カスタムエージェント | 枠を超えた利用、消費量の多いモデル、ワークスペース予算のエージェント |
| リセット | 毎月(繰り越しなし) | 毎月(繰り越しなし) | 毎月リセットされない(未使用分の繰り越しもなし) |
付与量は、プランや購入契約によって異なる場合があります。自分の付与量と残りは、「設定」>「Notion AI」>「使用状況」で確認できます。
StandardクレジットとSelectクレジットは別々の残高です。2つを合算したり、メンバー同士で譲り合ったりはできません。
機能ごとに消費されるクレジット
どのクレジットが減るかは、使う機能で決まります。公式ヘルプの対象機能一覧を整理すると、次のとおりです。
| 機能 | Standard | Select | Notionクレジット(管理者の許可が必要) |
|---|---|---|---|
| Notionエージェント(Auto) | ✅ | ❌ | ✅ Standardを使い切った後 |
| Notionエージェント(モデルを選択) | ❌ | ✅ | ✅ Selectを使い切った後 |
| AI編集、ページ翻訳、AIブロック、AIデータベース数式 | ✅ | ❌ | ✅ Standardを使い切った後 |
| AIミーティングノート(2026年12月1日から) | ✅ | ❌ | ✅ Standardを使い切った後 |
| カスタムエージェント | ❌ | ✅ | ✅ ワークスペース予算の場合、またはSelectを使い切った後 |
| クレジット消費量の多いモデル(Fable、Astraなど) | ❌ | ❌ | ✅ |
| Workers(ベータ版) | ❌ | ❌ | ベータ版の利用中は消費しない |
ポイントは、Notionエージェントはモデルの選び方で減るクレジットが変わることです。モデルを「自動」にしておけばStandardクレジット、Opus 5.5などを自分で選ぶとSelectクレジットが減ります。Notionがモデルを選ぶこの仕組みは公式にはAutoと呼ばれ、日本語の画面ではモデルの選択メニューに「自動」と表示されます。
なお、Notion MCPやNotion APIを通じた日常的な読み取り・書き込みは、クレジットを消費しません(通常のレート制限は適用されます)。ただし、APIや接続したアプリからエージェントを実行する場合はNotionクレジットを消費します。
1タスクあたりの消費クレジットの目安
公式ヘルプでは、タスクの複雑さごとに消費クレジットの目安が示されています。Autoと、自分でOpus 5.5を選んだ場合を比べると、差は約6〜10倍です。
| タスクの規模 | 例 | Auto | Opus 5.5 |
|---|---|---|---|
| シンプル | メールの推敲、翻訳、議事録からの決定事項の抽出 | 約5 | 約50 |
| 中規模 | レポート作成、ドキュメント検索、1時間の会議の要約 | 約10 | 約85 |
| 複雑 | データベースの作成と構成、戦略ドキュメントの推敲 | 約25 | 約150 |
この目安で計算すると、Standardクレジットの1,500はAutoでの中規模タスク約150回分です。一方、Selectクレジットの500は、Opus 5.5を選ぶとシンプルなタスクでも約10回分にとどまります。
試算として、Autoで中規模タスクを1日5回(月20営業日)こなし、AIミーティングノートで月20時間の会議を記録した場合を考えてみます。Notionエージェントが約1,000、AIミーティングノートが約200(1時間あたり約10)で、合計約1,200クレジットです。この使い方であれば、Standardクレジットの1,500に収まる計算になります。
実際の消費量は、スレッドの長さや参照する情報量によって変わります。上記はあくまで公式の目安をもとにした試算です。
Notionの公式ブログ(英語版)では、20以上の一般的なユースケースで品質と1タスクあたりの平均クレジットを比較したグラフが公開されています。Autoの品質スコアはSol 6.1やGPT-6 Astraと同程度で、消費クレジットはOpus 5.5より87%、GPT-6 Astraより93%少ない結果です。
品質スコアと1タスクあたりの平均クレジットの比較(Notion公式ブログ英語版より引用)
Autoは、依頼ごとに複数のAIプロバイダーのモデルから適したものを選ぶ仕組みです。Notionは、日常的な作業の多くでクレジットを最大10倍長持ちさせられると説明しています。普段使いはAuto、モデルを指定するのは「ここぞ」という場面だけ、と決めておくとSelectクレジットを温存できます。
クレジットを使い切ったときの挙動と超過利用の設定
StandardクレジットやSelectクレジットを使い切ると、そのクレジットを使う機能は、月次のリセットまで一時停止します。管理者が許可している場合に限り、ワークスペースのNotionクレジットで使い続けられます。
Standard・Selectクレジットを使い切った場合
使い切ったクレジットの種類によって、できることが変わります。
- Standardクレジットを使い切った場合:AutoやAI編集など、Standardクレジットを使う機能がリセットまで止まる。Selectクレジットが残っていても代わりには使えない
- Selectクレジットを使い切った場合:モデルを選んだ作業やカスタムエージェントが止まる。Standardクレジットが残っていれば、Notionエージェントのモデルを「自動」に切り替えて作業を続けられる
残りが少なくなると通知が届き、使い切ったメンバーは通知から管理者にクレジットの追加を依頼できます。
Notionクレジットで使い続けるための設定
使い切った後もNotionクレジットで使い続けるには、管理者が超過利用の設定をオンにする必要があります。この設定は初期状態ではオフです。知らないうちにNotionクレジットが減っていくことはありません。
公式ヘルプによると、設定手順は次のとおりです。
- サイドバーから「設定」を開く
- 「Notion AI」を選択する
- 「AIの上限に達した後にワークスペースがNotionクレジットを使用できるようにする」をオンにする
オフのままにすると、使い切ったメンバーはリセットまで待つことになります。オンにすると業務は止まりませんが、Notionクレジットの消費が増えます。どちらを選ぶかは、AIへの依存度と予算で判断してください。
迷ったら、まずはオフのまま11月を過ごし、使用状況を見てから判断するのがおすすめです。使い切るメンバーが一部に偏っているなら、全体の設定を変える前に、その人の使い方(モデルを指定していないかなど)を見直すと解決することもあります。
カスタムエージェントのクレジット負担の仕組み
新しい料金体系では、カスタムエージェントは原則として持ち主(オーナー)のSelectクレジットで動きます。チームで共有していて、ほかのメンバーが使った場合でも、減るのは持ち主のSelectクレジットです。
持ち主のSelectクレジットが消費される順番
公式ヘルプでは、カスタムエージェントがクレジットを消費する順番は次のとおりです。
- 持ち主のSelectクレジット
- 持ち主の追加のNotionクレジット枠(管理者が設定している場合)
- ワークスペースの共有Notionクレジット(管理者が使用を許可している場合)
どれも使えなくなると、エージェントは一時停止します。Selectクレジットがリセットされるか、ワークスペースでNotionクレジットが使えるようになると再開します。
なお、2026年11月2日より前に作成されたカスタムエージェントは、引き続きワークスペースのNotionクレジットから消費されます。持ち主のSelectクレジットが減るのは、主に11月2日以降に作るエージェントです。
ワークスペース予算に切り替える手順
チーム全体で使うエージェントは、ワークスペースのNotionクレジットで直接動かす「ワークスペース予算」が公式に推奨されています。持ち主のSelectクレジットを使わずに済むため、持ち主の個人作業に影響しません。
公式ヘルプによると、持ち主から管理者に予算を依頼する手順は次のとおりです。
- 対象のカスタムエージェントを開く
- 上部の「クレジットポイント」を選択する
- 「クレジットポイントのソース」の横にある「オーナーの利用枠」を選び、「ワークスペースのクレジットポイントをリクエストする」を選択する
- 希望する月間予算を入力する
管理者が承認すると、そのエージェントはワークスペースのNotionクレジットで動き始めます。管理者が自分で切り替える場合は、3.で「ワークスペース予算」を選択します。
予算の目安として、Autoで中規模タスク(約10クレジット)を毎日1回実行するエージェントなら、月約300クレジットです。Notionクレジットに換算すると約$3になります。
「まず個人のSelectクレジットで試し、チームで使えると判断したらワークスペース予算に切り替える」という流れにすると、試作と本番運用の費用をきれいに分けられます。持ち主はエージェントごとに利用上限も決められるので、1つのエージェントにSelectクレジットを使い切られる心配も減らせます。
あわせて読みたい:Notion AIカスタムエージェントとは?使い方と活用事例を解説
11月2日までにやっておきたい準備
11月2日の切り替えまでにやっておきたいことは、立場によって異なります。メンバーは「Autoで普段の作業が回るか」、管理者は「使い切ったときの方針」と「エージェントの費用負担」を確認しておくと安心です。
メンバー:Autoで普段の作業を試す
新しい料金体系では、Autoで使う限りStandardクレジットだけで日常の作業をまかなえる設計です。今のうちに、Notionエージェントのモデルを「自動」にして、普段の作業の質に問題がないかを確かめておきましょう。
Notion AIの入力欄でモデルを「自動」にした状態
- Notionエージェントのモデルを「自動」に戻しておく
- 普段の依頼(要約、文章作成、検索など)をAutoで試す
- 切り替え後は「設定」>「Notion AI」>「使用状況」で減り方を確認する
ChatGPT Plus・Pro・Goを契約している場合は、そのアカウントを個人のNotionエージェントに接続できます。接続した分はStandardクレジットもSelectクレジットも消費しません(カスタムエージェントは対象外)。
管理者:超過利用・エージェント・モデルの設定を見直す
管理者は、次の4点を11月2日までに確認しておくと安心です。
- 超過利用の方針:使い切ったメンバーにNotionクレジットでの継続を認めるか(初期設定はオフ)
- 共有カスタムエージェントの持ち主:チームで使うエージェントは、持ち主の個人枠ではなくワークスペース予算で動かすか
- 使えるモデルの制限:Autoはワークスペースで許可しているモデルの中から選ぶ。絞りすぎるとAutoの効率が下がる可能性がある。影響が出る前に管理者へ警告が表示される
- Notionクレジットの使用状況:「設定」>「アクセスと請求」>「Notionクレジット」で、メンバー・エージェントごとの使用量を確認する
ワークスペースのNotionクレジットの使用量が80%と100%に達すると、管理者にアプリ内通知とメールが届きます。なお、メンバー・機能・エージェントごとの使用量をまとめて確認できる「AIコマンドセンター」も近日提供予定と発表されています。
参考:Notionクレジットダッシュボードでクレジット使用量を追跡する|Notion公式ヘルプ
MCP・API利用者:エージェント実行の有無を確認する
ClaudeなどのAIツールからNotion MCPでページやデータベースを読み書きする操作は、クレジットを消費しません。ただし、APIや接続したアプリからNotionのエージェントを実行する場合はNotionクレジットを消費します。
外部ツールからNotionを使っている場合は、それが「読み書き」なのか「エージェントの実行」なのかを確認しておきましょう。
あわせて読みたい:Claude経由でNotionを操作する方法【Notion MCP】
社内への周知は「普段はモデルを『自動』のまま使ってください」の一文だけでも効果があります。モデルを指定する習慣があるメンバーほどSelectクレジットの減りが早いため、切り替え前に一度アナウンスしておくのがおすすめです。
Notion AIのクレジット制に関するよくある質問
フリープラン・プラスプランでもクレジット制の影響はありますか?
Standardクレジット・Selectクレジットの付与対象は、ビジネスプランとエンタープライズプランです。フリープラン・プラスプランは、料金ページ上では引き続き「Notion AIの体験版」として回数制限つきで試せる扱いになっています。
データベースの自動入力はクレジットを消費しますか?
公式ヘルプでは「データベースの自動入力は、現在クレジットポイント残高を消費しません」と記載されています(2026年10月21日時点)。12月1日から消費が始まると明記されているのは、AIミーティングノートのみです。今後変わる可能性もあるため、最新の公式ヘルプを確認してください。
余ったクレジットを翌月に繰り越したり、メンバー同士で共有したりできますか?
できません。StandardクレジットとSelectクレジットは毎月リセットされ、未使用分は繰り越されません。メンバー間での譲渡や、2種類のクレジットの合算もできません。
これまでの利用上限と比べて、使える量は増えますか?減りますか?
旧制度の利用上限と新しいクレジットの換算は、公式には公表されていません。Notionは「Autoを使えば、日常的な作業の多くでクレジットを最大10倍長持ちさせられる」と説明しています。切り替え後に「使用状況」の画面で実際の減り方を確認するのが確実です。
まとめ
Notion AIの料金体系は、既存のビジネス・エンタープライズプランでも2026年11月2日からクレジット制に切り替わります。Notionエージェントはモデルの選び方で、カスタムエージェントは持ち主かワークスペース予算かで、減るクレジットが変わります。12月1日からは、AIミーティングノートもStandardクレジットの消費対象になります。
まずは11月2日までに、Notionエージェントのモデルを「自動」にして普段の作業が問題なくこなせるかを試してみてください。管理者の方は、超過利用の方針と共有エージェントの費用負担をあわせて決めておくと安心です。
「プラン / 請求 / 料金 / 支払い」に関するよくある質問
この記事の執筆者
この記事の監修者
円谷
Notion公認コンサルタント企業株式会社TEMP代表取締役。日本で7人目のNotion公式アンバサダー(2021年より)。2023年より法人向けのNotion導入支援をおこない、現在100社以上の支援実績あり。