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【Notionを使った読書メモページ公開】僕が10年かけて辿り着いた読書法を紹介します

こんにちは。Notion アンバサダーの 円谷 です。

今回は、 僕が普段実践している読書方法について紹介 したいと思います。

読書は、大学時代から10年以上ずっと続いている習慣で、ビジネス書をメインに、小説やエッセイなど幅広く色々な本を読んできました。今でもずっと続いている習慣の1つです。

僕は、読書をしたらその本の読書ログをデータで残しておくということを続けています。最初は テキストメモにはじまり、Evernote にメモを取るように変わり、そしていまは Notion に引っ越しをしました。

具体的にご紹介します。

Notion の読書ログページのスクリーンショット

影響を受けた読書法の本 / オススメ本の紹介

まずはじめに。少し脱線にはなりますが、僕の読書人生に大きく影響を与えた本を紹介させてください。僕の読書スタイルの土台になっているのが、大学時代に読んだ「 レバレッジ・リーディング 」という書籍です。

「レバレッジ・リーディング」大学時代から何回も読み返している

この本のテーマは「多読」。多読を通して得られた知識を自分の中に定着させるために「レバレッジ・メモ」と呼ばれる読書メモの作成が推奨されています。

レバレッジメモとは何か。本の大事な部分を抜粋してメモしたもののことです。読書後に何度もこのメモを見返すことで記憶に定着させることができます。僕が Notion に残しているのはこのレバレッジメモを自分なりに改良していったものになります。

(ちなみにもう1冊オススメ本があるのですが、本題とは逸れるので記事の最後にコラム的に載せておくことにします。)


さて、ここからが本題です。僕が普段どのように読書をしているのかについて書いていこうと思います。

本屋に行って本を買う(本は物理本派)

読書は基本的に本は物理本派です。ビジネス書に関しては、なるべく本屋に行って物理本を購入するようにしています。普段たくさん PC や iPad に触れているのに、いつまで経っても読書だけは Kindle に移行できていないんですよね。慣れの問題もあるかもなのですが。なぜか電子媒体だと没入できないタイプ。

物理本の良いところは、以下のツイートでも書いたとおりなのですが、3つあると思っています。

①読みながら付箋を貼ったりメモを取ったりできる

② 身銭を切る感みたいなのが出やすく、読書モチベを保ちやすい

③ 読み終わったらメルカリで売れる

付箋を貼りつつ読書

本屋さんに足を運んで本を買ったら、なるべくその日のうちに読み切るようにしています。帰りにカフェとかに寄って一気に読むのが個人的にはベスト。読書するときは、なるべくスピードを意識して一気に読んでいます。

まずは目次を読んで気になった章から読み始めて、あまり時間をかけずに、パラパラと1冊を通読していきます。2:8 の法則にもあるように、本の大事な部分って全体の2割だと思っているので、大事な部分を見逃さないようにアンテナを張りつつページをめくっていく感覚で読んでいます(技術書とか漫画はもちろん別です。ビジネス書の場合)

一冊通読した状態の本

少しでも気になった内容やことばがあったページには、付箋を貼りつつ読み進めていきます。(Kindle 派の人はハイライト機能を使う感じになると思います)一冊を通して付箋は10ページ前後になることが多いですが、付箋の数が多くなる本もあれば、少なくなる本もあります。多くなった本は自分としての評価が高い本になることが多いです。

再読(付箋を貼ったページを中心に)

読書が終わったら、付箋を貼ったページをめくり直し、再読していきます。初回の読書から 1~2 習慣後に再読することが多いです(たぶん忘却曲線的に時間を置いてからやったほうが良いと信じている)

付箋の前後1~2ページくらいをもう一度熟読します。再読してイマイチだなと思ったところページからは付箋をはがしていきます。二回目読むと「あれ?なんでこんなページに付箋貼ったんだろう」みたいになることが意外とあります。

逆に、前後のページを読み返して新たな発見もあったりする場合もあります。その場合はまた付箋を貼っていきます。この作業で付箋が増えたり減ったりします(だいたい減る)

Notion に本のメモを取る

そして、付箋を貼ったページを Notion に転記していきます。Kindle 読書の場合はコピペでいけるのかもですが、 ブックスタンド に本を立てて、キーボードを叩きまくって転記するというアナログなことをやっています。ブックスタンドは 1,000円くらいで買えるのでオススメです。

Notion の本棚データベースに1冊の本ごとに1ページ作り、ブックスタンドに立てられた本を見ながら、気になった内容を Notion 上に転記していきます。写真も貼っているのは、本棚データベースをギャラリービューで見た時の見栄えを良くするためです。

自分の言葉で言い換える・学習ページを作る

何冊か同じテーマの本を読むことで、それぞれの本の共通点や相違点が見えてきます。体系的に整理するためにそのジャンルの学習ページを作って、本のメモを一つの学習ページにアウトプットするということをしています。

例として「お金」について学んだことのまとめページ

このときにはなるべく本の引用ではなく、自分の言葉で言い換えるようにしています。言葉に詰まったときには、読書メモのページに戻り、再度インプットをしてからアウトプットに臨みます。「 【理解の6側面】「理解する」とは何か、説明できますか? 」の記事によると、物事を理解できているかを示す条件の1つとして「説明できる」ということが挙げられています。自分の言葉でアウトプットすることで、理解できているかを確認する作業をすることができます。

本棚に収納する or メルカリで売る

本を読み終わったら、もう一度読み返したいかどうかを5段階で Notion に入力するようにしています。まだ学びの余地がある、しばらく時間が経ってから読み返したらまた別の学びがありそう、シンプルに見ていてワクワクする、みたいな観点で判断するようにしています。

ちなみに、読みながら「もう読み返さないな」って思った本は、読書の途中でもメルカリに出品してしまったりします。物理本の良いところとして、メルカリで売れるというのがあると思っています(逆説的に「かさばる」というデメリットもありますが)


記事の最後には、僕の読書ログページの公開 URL と、もう1冊のオススメ本を紹介しています。

さいごに(オススメ本 ② / 読書ログページ公開)

オススメ本のもう1冊を紹介します。最近読んだ本なのですが、山口周さんの「 知的戦闘力を高める 独学の技法 」という本です。

この本も読書を通して自分の知識を蓄えていくみたいなテーマの本なのですが、僕と似たような方法で読んだ本の内容をメモしているらしく、非常に親近感がありました(今まで自分が我流でやっていたものに対して答え合わせのようなものができて「これで良かったのか」感みたいなのがあって嬉しかったのを覚えています)

この本では読書から得られた情報のことを「いけすの魚」と表現されていました。

  • 情報を「魚」世界を「海」と捉えるメタファーを用いて考えてみましょう。さまざまなメディアを通じて情報をインプットし、それを脳内に記憶させようというのは、いわば世界から釣り上げた情報という魚を、脳という小さな冷蔵庫にしまい込んでしまうのと同じことです(P180)
  • インプットされた情報は、世界という海に返しても、脳内という冷蔵庫にしまっても、うまくいかないということです。(P180)
  • そこで私が提唱したいのが、イケスをつくってそこで情報という魚を放すというアプローチです。先述した通り、いま世界中の海を泳いでいる魚 = 情報に私達は比較的自由にアクセスできるようになっています。(P180)

気になった方はぜひ読んでみてください。


さいごまでお読みいただきありがとうございました。

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この記事の執筆者

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円谷

Notion 公式アンバサダー(2021年〜 / 日本で7人目)。アンバサダーとして YouTube や Twitter で発信活動をおこなっている。本業は Web エンジニア。個人で Notion API を使ったアプリケーションを開発中。代表作は Fast Notion。株式会社 TEMP 代表取締役。

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