株式会社TEMPのロゴ画像

【2025年2月】Notionのデータベースオートメーションに「定期実行」機能が追加されました


Tsuburayaのアイコン

Notion 公式アンバサダー / 株式会社 TEMP 代表

Tsuburaya

2025年2月、Notion の データベースオートメーション機能 に定期実行のオプションが追加されました。本記事ではデータベースオートメーションの定期実行機能の設定方法と活用事例を解説します。

データベースオートメーションの概要

まず、Notion の データベースオートメーション機能 の概要からおさらいしていきましょう。

データベースオートメーション とは、プラスプラン以上の方のみが使える機能で、 Notion のデータベース操作を自動化できる機能です。この機能は2023年にリリースされました。

トリガー(きっかけ)とアクション(実行内容)を組み合わせて、従来は手作業で行っていた作業を自動化することができます。

例えば、議事録ページの完了と同時に上司へ Slack 通知を送信したりといった処理を自動で行うことができるようになりました。

完了と同時に Slack 通知を送信する
本記事の内容は動画でも解説しています。

定期実行トリガーが追加

トリガーには「ページが追加された」「プロパティが変更された」など様々な種類がありますが、2025年1月のアップデートで 定期実行(スケジュール) が新たに追加されました。

定期実行トリガーによって、今まで外部ツール(Make / Zapier / GAS)などを使って自動化する必要があった部分が Notion の標準機能のみで実現できるようになりました。

定期実行トリガーの設定方法

定期実行トリガーを使うと、ユーザー操作に頼らずに指定したスケジュールで自動的にアクションを実行できます。例えば「毎日午前9時に」「毎週月曜日に」といった任意のタイミングで処理を走らせることが可能です。

この仕組みにより、これまではプロパティの更新など手動の操作をトリガーにする必要があったワークフローを、自動で繰り返し実行できるようになりました。たとえば「期日を過ぎたタスクを毎日チェックする」処理などを自動で実行できます。

Notionで定期実行を設定する方法

Notion上で定期実行のオートメーションを設定する手順を説明します。以下は基本的な設定の流れです。

STEP. 1 オートメーション設定画面を開く

対象のデータベースページ右上にある⚡アイコン(「オートメーション」ボタン)をクリックし、オートメーションの一覧画面を開きます。「新規オートメーションを追加」を選択します。(プラスプラン以上限定の機能となります)

STEP. 2 トリガーに定期実行を選ぶ

新規トリガーの種類一覧から「〜ごと」と表示された定期実行トリガーを選択します。

STEP. 3 実行スケジュールを設定

任意の実行頻度を指定します。「毎日」「毎週」「毎月」などから選び、必要に応じて曜日や日時を細かく設定します。

STEP. 4 アクションを設定

続いて実行する処理(アクション)を追加します。アクションとしては、ページを追加(指定したデータベースに新規ページを作成)、ページを編集(指定条件に合致するページのプロパティを変更)、通知を送信(指定ユーザーにNotion内通知を飛ばす)など様々な種類があります。必要に応じて複数のアクションを組み合わせることもできます。

アクションの一覧

STEP. 5 オートメーションを有効化して保存

トリガーとアクションの設定内容を確認し、オートメーションを保存します。一度有効化すれば、指定したスケジュールに従ってNotionが自動的にアクションを実行してくれます。設定したオートメーションは一覧からいつでも編集・一時停止・削除が可能です。

オートメーションには分かりやすい名前を付けておくのがオススメです。

終了日時もしくは回数を指定する

また、特定の期間や回数だけアクションを実行したい場合には終了条件を指定することができます。下記の画像は10回実行したらオートメーションを停止する場合の例です。

やり残しタスクを次の日に自動で繰り越す

定期実行の仕組みを活用することで、その日にやり残してしまったタスクを次の日に自動で繰り越すことができるようになりました。下記のような設定を入れることで可能です。

やり残しタスクの自動繰り越し