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KindleのハイライトをNotionに保存できる神アプリ「BookNotion」の使い方を解説

みなさんこんにちは、Notionアンバサダーの円谷です。

今回紹介するBookNotionはNotion APIという仕組みを使って作られています。Notion APIは誰でも無料で使用可能で、使い方を知ればより自由に、自分だけのアプリケーションを作ることが可能です。Notion APIについて詳しく知りたいという方は、以下のリンクを参考にしてみてください。

目次

BookNotionがスゴイ

[https://booknotion.site/](https://booknotion.site/) より引用

https://booknotion.site/ より引用

BookNotionを一言で表すと「KindleのハイライトをかんたんにNotionに保存できる読書記録アプリ」です。BookNotionを使うことで、iPhone端末内のKindleアプリのハイライト部分を、普段使っているNotionのデータベース内に即座に転送することができるようになります。

僕の読書ログDBでも早速ヘビーユーズしていて、こんな感じで読んだ本のメモをデータベースで管理しています。フィルタをかければ特定の本のメモだけ抽出することができるようになるので、本ごとの読書ログページ内に、その本のメモを表示するみたいな構成を作ることが可能です。

実際に使っている読書ログDBのスクリーンショット

実際に使っている読書ログDBのスクリーンショット

今日のマガジンでは、このBookNotionの「使い方」「初期設定方法」「実際の活用事例」「いくつかの注意点」について解説できればと思います。

ちなみに僕は今までKindleの機能「メモとハイライト」というWebページ経由で、パソコン上からWebブラウザ上で見て一個一個地道にコピー&ペーストしていくっていうことをしていたんですけど、今回のBookNotionの登場でこの作業が不要になりました。(いや〜本当に便利なアプリが登場してくれて嬉しいです)

Kindleの「メモとハイライト」のページ

Kindleの「メモとハイライト」のページ

僕の読書ログデータベースのスクリーンショット

僕の読書ログデータベースのスクリーンショット

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BookNotionの使い方

💁‍♀️ Kindleについてあまり詳しくない方もいると思うので、さきに軽くハイライト機能について解説しておきます。

電子書籍のKindleにはハイライトという機能があって、本に蛍光ペンみたいなのを引くみたいな感覚で、マークを付けておくことができます。ハイライトを付けた箇所は、Kindle内に保存されるのと、引用をして投稿をしたりすることができます。

KIndleのハイライト部分(蛍光ペンのように表示されている)

KIndleのハイライト部分(蛍光ペンのように表示されている)

Book Notionは以下の3ステップでNotionのデータベースにハイライトを保存することができます。

  1. ハイライトを選択し「共有」ボタンをタップする
  2. 「テキストの引用」を選択し、右上の「シェア」ボタンをタップする
  3. アプリ一覧の中から「BookNotion」を選択する
    BookNotionの使い方3ステップ

    BookNotionの使い方3ステップ

上記3ステップを完了させることで、Notion側のデータベースに「ハイライトのテキスト」「著者」「書籍名」等が自動入力されてデータが作成されます。慣れてくるとここまでの操作は数秒で完了させることができるようになります。本を読みながらどんどんNotionにメモを残していくことができます。

Notion側のデータベースに追加されたハイライトのデータ

Notion側のデータベースに追加されたハイライトのデータ

BookNotionの設定方法

Notion連携アプリあるあるなんですが、BookNotionも例にもれず少し初期設定が難しいところがあるので、初心者の方でも分かるように噛み砕いて解説しようと思います。不明点あればDM等いただければ回答できるのでお気軽にどうぞ。

アプリのインストール

例によってApp Storeからインストールしていきます。「BookNotion」で検索すると一番上に出てくるのでダウンロードしてください。(※ 2022/07/02 時点ではAndroid版は出ていないっぽいです。そのうち登場することに期待)

以下のURLから飛ぶことも可能です。

インテグレーショントークンの取得

インテグレーショントークン は、ご自身のNotionアカウントとBookNotionを紐付けるための大切な値です。外部に漏れてしまうと情報が見られたりしてしまう可能性があるので他の方には教えたりしないよう、ご注意ください。

インテグレーショントークンはNotionの開発者用ページから作成することができます。右上のView my integrationsボタンから作成を開始します。

開発者用ページ:https://developers.notion.com/

開発者用ページのスクリーンショット

開発者用ページのスクリーンショット

指示通り進んでいくことでインテグレーショントークンの作成が完了します。完了すると以下のような画面が表示されるので「シークレット」部分からご自身のインテグレーションを控えておくようにしてください。

インテグレーショントークンをコピーしておく

インテグレーショントークンをコピーしておく

また、予めNotion側にBookNotion連携用の空ページを作成しておきます。

作成された空のページ

作成された空のページ

ページを作成したらページIDを取得します。ページIDはそのページのURLの末尾の 32桁の半角英数字です。この値も後ほどBookNotionの設定で使用するので控えておくようにしてください。

作成した空ページのページIDを取得する

作成した空ページのページIDを取得する

BookNotionの設定①:インテグレーショントークンの設定

BookNotion側の設定は「インテグレーショントークンの設定」と「データベースを作成する」の2ステップです。まずインテグレーショントークンの設定です。さきほど取得したインテグーレーショントークンをBookNotion内に貼り付けて保存ボタン(画像3枚目)をタップすれば完了です。

インテグレーションの設定

インテグレーションの設定

BookNotionの設定②:データベースの作成

インテグレーショントークンの作成が完了したら、データベースを作成します。こちらも、さきほど予め準備しておいたページIDを入力します。「データベースを作成」ボタンを押して「データベースが正常に作成されました」と表示されたら準備完了です。(Notion側にBookNotion用のデータベースが自動作成されます)

image

image

以上の設定が完了すれば、BookNotionは使用完了な状態になっています。

設定方法は僕のYouTube動画でも解説しています。記事だけだと分からなかった方は動画を見てもらえるとイメージわくかと思います。

実際の活用事例:読書ログの作り方

実際にNotion側で読書ログを作るときは、本棚データベースに新しくデータを作成するところから始めています。本ごとに1つ新しいページを作成します。

新しいページを作成したら、テンプレートからページを作成します。テンプレートを呼び出すと、BookNotionで作成したデータベースのリンクドビューが自動で挿入されるようになっています。

テンプレートから作成したページのスクリーンショット

テンプレートから作成したページのスクリーンショット

このままの状態だと、今までに積み上げてきたメモがそのまま表示されてしまうので、フィルタ機能を使って、読んだ本のメモだけを抽出するようにします。このようにすることで、読んだ本と、その本でのメモをNotionデータベースで紐付けて管理することができるようになります。

フィルタ機能で読んだ本だけのメモを表示している

フィルタ機能で読んだ本だけのメモを表示している

いくつかの注意点

BookNotionを使う上で、いくつか注意した方が良さそうなポイントをまとめておきました。

注意点①:プロパティを変更すると動かなくなる

まず1つめの注意点が、プロパティを変更するとアプリがクラッシュしてしまいます。BookNotionとNotion側のデータベースはプロパティの種類とプロパティの名前で紐付けがされているのですが、この紐付けが壊れてしまうと、アプリが正常に動作しなくなってしまいます

Book Titleプロパティ種別を「テキスト」に変更した場合のスクリーンショット。変更してしまうとアプリがクラッシュしてしまう。

Book Titleプロパティ種別を「テキスト」に変更した場合のスクリーンショット。変更してしまうとアプリがクラッシュしてしまう。

このように既存のプロパティを変更するとBookNotionが動かなくなるので、手を加えずにそのままにしておくことをおすすめします。プロパティの変更はNGなのですが、一方で、新しくプロパティは追加しても問題ありません。僕場合は読書DBと紐付けるためのリレーションプロパティを準備しています。

注意点2:コピー制限対応について

本にはコピー制限がかけられているものもあるらしく、1冊の本に対して何度もコピーしてしまうとこんな感じでアラートが表示されるようになっています。

Kindleのコピー制限にひっかかってしまった場合のアラート

Kindleのコピー制限にひっかかってしまった場合のアラート

もしこの制限に引っかかってしまった場合はKindleからの、Kindleアプリ内の「マイノート」からテキストをコピーして、BookNotionに貼り付けることで回避ができます。こちらに関しても詳しくは動画で解説しているので、もし引っかかってしまった場合には動画をご確認ください。

注意点3:複数端末で使う場合の初期設定

さいごの注意点は複数端末での設定についてです。僕自身もKindleをiPhoneで読んだりiPadで読んだりするのですが、どっちの端末でもBookNotionを設定しておきたいですよね、BookNotionは複数端末での設定にも対応しているのですが、1回目の設定と少し手順が異なるので注意が必要です。

インテグレーショントークン

ここは1台目と全く同じ値を入力するようにしてください。新たにインテグレーションを作成したりする必要はないのでご注意ください。

データベースID

そして、1回目の設定ではデータべースを新規作成するという手順だったと思うのですが、

すでにデータべースは存在してると思うので、ここの手順は今後不要になります。2回目以降は、ページIDやデータベースの新規作成は不要で、1台目で設定したのと同じデータベースIDをコピーして貼り付けるだけで完了です。

2台目以降は「データベースを変更する」から、1台目の端末で準備したデータをコピペで貼り付けるだけでOKです

2台目以降は「データベースを変更する」から、1台目の端末で準備したデータをコピペで貼り付けるだけでOKです