
散らばった定性データを一箇所に。Notionで組織のナレッジ基盤を構築【株式会社テレシーさま】
株式会社テレシー業務効率化
株式会社テレシーさまは、営業活動の定量データ管理に加え、現場で生まれる良質な定性ナレッジを「組織の共通資産」としてさらに高度に活用し、クライアントへの提供価値を最大化させるための基盤構築を模索されていました。
TEMPのNotion導入コンサルティング を通じて、既存ツールからのデータ移行と案件管理基盤の構築を実施。Notion AIによるナレッジ活用も見据えた、全社の情報集約基盤づくりを進めています。
今回は、取締役執行役員 吉濱さまに、Notion導入の背景や具体的な成果について伺いました。
| Notion導入の背景 |
・議事録や案件の知見などの定性データを集約し、意思決定の背景を誰もが即座に参照できる「組織知」の基盤をつくる ・属人化しがちなノウハウを型化し、若手メンバーが自走できる環境を整備して組織全体の底上げを図る ・Notion AIの将来性に加え、エンタープライズプランの監査ログ・セキュリティ機能を評価し、全社の情報基盤として選定 |
|---|---|
| 提供プラン | Notion導入コンサルティング(プレミアムプラン)、データ移行サポート |
| 成果 |
成果物 ・プロジェクト管理ダッシュボード(SaaSプロジェクト管理ツールからの移行作業一式) 効果 ・Notionへの移行により、案件管理の一元化を実現 ・Notion AIによるデータベースへの質問で、過去実績の集計・振り返りが効率化 ・エンジニアチームが自発的にオートメーションを活用し、現場主導の業務改善が加速 |
| お取り組み期間 | 2025年12月〜現在 |
| 担当コンサルタント | 円谷 / 田中 / 島田 |
ー TEMP社の支援にお申し込みいただいたきっかけを教えてください

Notionは個人のメモ帳として3年ほど使っており、会社への導入を決めたのはAIエージェント機能の将来性とエンタープライズプランのセキュリティ基盤に魅力を感じたからです。
パートナー選びでは4社を比較しましたが、TEMPはNotion公式の認定資格を持っていたことが信頼の決め手になりました。アジャイル的にゴールだけ決めてスプリントで柔軟に進められる点も、自分のやり方にフィットしていました。
ーNotion導入前の課題感について教えてください

一番の課題は、組織拡大に伴い、日々生まれる膨大な「生きた知見(定性データ)」を、よりダイレクトに事業成長のレバーへ変換できる仕組みが必要だと感じていたことです。
弊社はCARTA HOLDINGSの一員としてGoogle Workspaceを活用し、情報の共有自体はスピーディーに行われていました。また、定量データに関してもSalesforceによる営業管理が整備されています。しかし、広告会社という「人的資本」が価値の源泉となるビジネスモデルにおいて、個々のメンバーが現場で得た細かな成功事例や意思決定の背景といった「定性的なナレッジ」を、組織全体の共通資産としてさらに高密度に統合したいと考えていました。
これまでは、過去の膨大なドキュメントから特定の知見を探し出す際、どうしても個人のリサーチスキルに依存してしまう側面がありました。特に意欲の高い若手メンバーが自走するにあたって、必要な情報へ即座にアクセスでき、ベテランの思考プロセスを擬似体験できるような「学習コストを最小化する基盤」を構築することが、クライアント様へ提供するクオリティを底上げするためにも不可欠なステップだと考えていました。
ーNotion運用を開始してみていかがですか?

先行して使い始めたエンジニア・分析チームでは、以前他のシステムで管理していた案件情報をNotionに移行し、同等以上のことができる状態まで持ってこられました。
個人的に特に良かったのは、Notion AIでデータベースに直接質問できるところです。たとえば取締役会の資料を作る際、以前は自分でクエリを書いて数値を出していたのが、「昨年の状況をまとめて」と聞くだけで回答が返ってくる。こうした使い方ができるのは、情報がデータベースに集約されているからこその強みだと感じています。
まだデータの設計や構造を磨いていく段階ではありますが、入力の負荷を抑えつつ、良い示唆が出せる状態を目指して運用を進めているところです。
ー TEMP社のサポートで良かった点を教えてください

進め方が非常にやりやすかったというのが一番の実感です。基本的にアジャイル型のスプリント形式で進めてくれるので、はじめからガチガチに要件を固める必要がなく、本質的なゴールだけ決めてステップを踏んでいける。途中で「ちょっと違うな」と思えば柔軟に軌道修正できるのが、自分の進め方にもフィットしていました。
また、お互いにセンターピンだけはずらさないという意識が共有できていることも大きいです。追加の要望が出てきても無理に詰め込まず、段階的に積み上げていけるので、プロジェクトとして自然に前に進んでいる感覚がありました。
初期フェーズでは移行作業など抽象度の低いタスクが中心でしたが、ゴールがブレることは一度もなく、安心して任せられるパートナーだと感じています。
ー もし他の企業にTEMP社のサービスをオススメするとしたらどういった企業が良いでしょうか?

担当者に一定の裁量があり、アジャイル的な進め方ができる企業には特にフィットすると思います。
TEMP社はスプリント形式で柔軟に進めてくれるので、はじめからすべての要件を固めなくていい。ゴールだけ決めて、違うと思えば途中で軌道修正できる進め方は、ミニマムなチームで少しずつ前に進めたい企業にとって非常にやりやすいはずです。また、社内の文化がお堅い企業でも、担当者がうまくクッション役になって社内に翻訳できるタイプであれば十分ワークすると思います。実際に上場企業の支援事例でも、部署内に予算権限があり、担当者がしっかりハンドリングしているケースはスムーズに進んでいると聞いています。
逆に、上申プロセスが重くウォーターフォール型の資料を求められる環境だと、進め方が合わない可能性はあるかもしれません。目的意識を持ちつつ、「どうステップを踏んでいくか」を一緒に考えて進められる企業にこそ、おすすめしたいサービスです。
ー 最後に、今後の展望を教えてください

目指しているのは、部門を横断してすべての定性情報を一箇所に集約し、AIに問い合わせればいつでも必要な知見が返ってくる状態をつくることです。
定量データはSalesforceで整備が進んでいますが、現場で生まれるナレッジはまだ分断したまま。これをNotionに集め、業界や顧客ごとに抽象化していくことで、経験を横展開できる基盤に育てていきたいと考えています。特に若手メンバーにとっては、いつでも問い合わせられる環境があるだけで学習コストが大きく下がるはずです。
テレシーが大切にしているのはあくまで人と人との信頼関係であり、その 「人」が最大限の力を発揮できるよう、裏側をAIで徹底的に強くしていく。それが、Notionを中心とした情報基盤で実現したい未来です。
担当からのコメント:株式会社TEMP 円谷

今回のプロジェクトでは、テレシーさまのプロジェクト管理ダッシュボード構築および、他ツールからの移行対応をご支援させていただきました。
これまでのツールは、進行管理としては十分に機能していた一方で、背景情報や意思決定の経緯、振り返りといった「後から活かすための情報」が検索しづらい状態でもありました。 吉濱さまからは当初より、プロジェクトを管理するだけでなく、情報を蓄積し、次の意思決定に活かせる形にしたいという明確な課題感を共有いただいていました。
そこで今回は、既存の運用フローを大きく変えすぎることなく、案件・タスク・進捗・関連情報をNotion上で一元的に扱える構成へと整理し、プロジェクト全体を俯瞰できるダッシュボードを構築しています。 「今どのプロジェクトが、どこまで進んでいるのか」を即座に把握できる状態をつくることで、日々の管理負荷を下げつつ、情報が自然と集まっていく土台を整えました。
この基盤が整ったことで、今後は蓄積されたプロジェクトデータをもとに、過去の傾向把握や振り返り、さらにはAIによる分析・示唆出しといった活用にもつなげていけるフェーズに入っていくと考えています。 引き続き、テレシーさまの業務と組織の成長に寄り添いながら、Notionを起点とした情報活用の高度化を伴走支援してまいります。
