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林業の現場へNotionを導入。経験頼りの業務を組織の資産へ

有限会社 大坂林業のロゴ有限会社 大坂林業

長年、経験と勘に支えられてきた林業の現場では、業務の属人化や情報の断片化が大きな課題となっていました。

TEMPのNotion導入支援により、日々の記録や技術知識が組織全体で共有できる形へと変化し、計画づくりや技術継承の基盤が整いつつあります。

今回は、有限会社大坂林業 松村さまに、その背景と変化について伺いました。


Notion導入の背景 ・情報がSlack上で流れてしまい、経験や知識が組織の資産として残らないことへの課題感が強まっていた
・日報やカレンダー会議など、アナログ運用では人数増加に対応できず、属人化が進んでいた
・いつでも誰でも参照できる仕組みをつくり、業務の蓄積を来年以降の計画づくりに活かしたいと考えた
提供プラン Notion導入コンサルティング / ライトプラン
成果 成果物
・プロジェクト/タスク管理
・休暇管理

効果
・業務の記録が一元化され、経験や知識が個人に属さず組織の資産として蓄積される状態がつくれた ・作業履歴やスケジュールの可視化が進み、翌年以降の計画づくりの精度が向上し始めている ・情報共有がスムーズになり、担当者間の認識ズレや言った・言わないのリスクが大幅に低減した
お取り組み期間 2024年4月〜現在
担当コンサルタント 田中 / 円谷

ー TEMP社の支援にお申し込みいただいたきっかけを教えてください

大坂林業代表 松村さま
大坂林業代表 松村さま

「Notionを導入したい」と本格的に考え始めた頃、まずは自分で情報収集をしながら、3か月ほど独学で使い方を研究していました。YouTubeでさまざまな解説動画を見る中で、TEMPさんの動画に出会い、声や説明のテンポ、思考の整理の仕方がとても自分に合っていると感じたんです。

もともと帯広の同友会で IT に詳しい経営者の方から「Notionが良いらしいよ」と教えてもらったことがきっかけで調べ始めたのですが、調べれば調べるほど、ちゃんとした伴走者がいた方が良いなと思うようになりました。

また、導入するからにはこちら側も頭を整理しておきたいという思いがあり、独学の期間を経て「ここからはプロに相談しながら進めたい」と感じたタイミングで、TEMPさんにお問い合わせをしました。他社サービスはほとんど比較せず、YouTubeの印象から「ここにお願いしたい」と直感的に決めたというのが正直なところです。

ー Notion導入前の課題感について教えてください

大坂林業さまは造林用苗木の生産および販売を行なっている
大坂林業さまは造林用苗木の生産および販売を行なっている

導入前は、情報や経験を 個人の頭の中に蓄積したままになっている ことに強い課題感がありました。社員には日報を書いてもらっていましたが、それも「会社側の管理のため」ではなく、自分たちの経験を言語化して蓄積するための日報として位置づけていたんです。

しかし人数が増えるにつれ、アナログ中心のやり方では限界が見え始めました。特に毎年行っていた「カレンダー会議」では、前年の日報を元に一年分の作業スケジュールを書き出すのですが、 経験年数によって書ける情報量に差が出る ため、組織としての学習が属人的になってしまっていました。

また、Slackの無料アカウントを使っていたため、情報が流れていき、せっかく共有した知識が残らないという課題もありました。詳細を書けば書くほど埋もれてしまい、逆に「使えない情報」が増えていく感覚もありました。

こうした背景から情報が流れて消えることなく、誰でも同じ情報にアクセスでき、経験が組織の資産として残る仕組みを作りたいという思いが強くなり、デジタルツールの導入を検討し始めました。

その中で「Notionなら、それができるかもしれない」と感じたことが導入の大きなきっかけになりました。

ー Notion運用を開始してみていかがですか?

Notionでメンバーの稼働状況を可視化
Notionでメンバーの稼働状況を可視化

Notionを本格的に使い始めて、ようやく「これから効果が出てくる段階に入った」と感じています。導入から最初の1年は、どうしても慣れるまでの試運転期間のようなもので、入力のルールや運用の型がチームに染み込むまで少し時間がかかりました。

ただ、1年を超えたあたりから、 「今年やっていることが、来年の計画づくりに活きる」 という感覚がようやくつかめてきました。

特に当社では、2か月ごとに繰り返し発生する仕事が多く、毎年の積み重ねがとても重要になります。Notionに記録が蓄積されていくことで、「どんな作業があったのか、いつ発生したのか、何に時間がかかったのか」といった情報が、来年・再来年の計画の精度向上につながっていくはずです。

また、以前のように経験年数によって情報量に差が出るという課題も、Notionに集約されることで徐々に解消されつつあります。特定の人だけが知っていたことや、アナログでは見返しにくかった経験則が、チーム全員の共通の資産にな始めていると実感しています。

とはいえ、蓄積した情報を本当に活かせるのは、これから数年をかけてデータが厚みを帯びてきたタイミング。いまはその土台を固めている段階で、来年以降の運用が楽しみだと感じています。

ー TEMP社のサポートで良かった点を教えてください

一番に感じているのは、レスポンスの早さです。こちらが質問を投げると、想像していた以上に早く返ってくるので、滞りなく次のアクションに進めます。「待たされてストレスになる」ということが一度もありませんでした。

また、質問に対して的確に返してくれるだけでなく、こちらの意図を汲んで補足してくれたり、必要な背景まで整理して回答してくれる点も非常に助かっています。Notionの運用を整えていく過程ではどうしても細かい相談が発生しますが、投げたら必ず受け止めてくれる安心感がありました。

サポートの質についても、単なる操作説明ではなく、 「どうすれば組織に定着するか」「どう仕組みに落とし込むか」 といった視点で伴走してくれるため、導入そのものがスムーズに進んだと感じています。

他社のサービスと比較することなく、最初からTEMPさんに決めたのは直感でしたが、その選択は間違っていなかったと実感しています。

ー もし他の企業にTEMP社のサービスをオススメするとしたらどういった企業が良いでしょうか?

これからさらに取り組んでいきたいのは、現場で培われてきた技術や知識を、組織の確かな資産として残していくことです。林業の仕事は手仕事も多く、経験や感覚に頼る部分がまだまだあります。しかし、人が増えたり世代が変わったりしていく中で、その知見が個人の中に閉じたままでは持続的な成長が難しいと感じています。

だからこそ、まずは組織全体の頭を軽くするこを目指しています。事務作業や管理業務のような裏側の負担をデジタル化によって減らし、その分の時間とエネルギーを現場の育成や技術向上に回していきたいと考えています。Notionのような仕組みを活用することで、計画づくりの精度が上がり、技術の継承がスムーズになり、生産性も高まっていくという良い流れが生まれるはずです。

もちろん、すべてをデジタルに置き換えるわけではありません。現場の手仕事はこれからも変わらず大切にしていくつもりです。ただ、その裏側の整理や情報共有がスマートになることで、現場のスタッフがより成長しやすくなり、新しい挑戦もしやすくなると感じています。

Notionを使った取り組みは、まだスタートしたばかり。これから数年かけてデータと仕組みを育て、会社の未来につながる基盤をしっかりとつくっていきたいと思っています。

ー 最後に、今後の展望を教えてください

これからさらに取り組んでいきたいのは、現場で培われてきた技術や知識を、組織の確かな資産として残していくことです。林業の仕事は手仕事も多く、経験や感覚に頼る部分がまだまだあります。しかし、人が増えたり世代が変わったりしていく中で、その知見が個人の中に閉じたままでは持続的な成長が難しいと感じています。

だからこそ、まずは組織全体の頭を軽くするこを目指しています。事務作業や管理業務のような裏側の負担をデジタル化によって減らし、その分の時間とエネルギーを現場の育成や技術向上に回していきたいと考えています。Notionのような仕組みを活用することで、計画づくりの精度が上がり、技術の継承がスムーズになり、生産性も高まっていくという良い流れが生まれるはずです。

もちろん、すべてをデジタルに置き換えるわけではありません。現場の手仕事はこれからも変わらず大切にしていくつもりです。ただ、その裏側の整理や情報共有がスマートになることで、現場のスタッフがより成長しやすくなり、新しい挑戦もしやすくなると感じています。

Notionを使った取り組みは、まだスタートしたばかり。これから数年かけてデータと仕組みを育て、会社の未来につながる基盤をしっかりとつくっていきたいと思っています。

担当からのコメント:株式会社TEMP 田中

今回のプロジェクトでは、大坂林業さまのNotion導入・運用支援を担当させていただきました。

長年の経験や勘に支えられてきた林業の現場で、業務の属人化や情報の断片化をどのように解消し、組織の資産として蓄積していくか——その大きなテーマに対して、松村さまは常に具体的な課題感と「こうしていきたい」という明確なビジョンをお持ちでした。 そのおかげで、業務記録の整理から計画管理の仕組みづくりまで、丁寧かつ着実に進めることができたと感じています。

特に印象的だったのは、現場の手仕事を大切にしつつも、裏側の管理や情報共有はデジタル化していくというバランス感覚です。記録が積み重なっていくことで、来年・再来年の業務計画に活かせる会社としての知識が育っていくはずだと強く感じています。

今後も、Notionを中心とした情報基盤づくりが大坂林業さまの成長や技術継承を支える土台となるよう、継続的に伴走してまいります。 引き続きよろしくお願いいたします。


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